投資の基礎知識　第13回　
投資詐欺にあわないために

今回は少し目先を変えて、近年増加しているという投資詐欺についてです。

元々証券会社で個人と法人に向けた金融商品のセールスをしていた経験から「投資詐欺にあわないため」ひいては
「投資勧誘を受ける側としての心構え」についてお話しておこうと思います。

一言でまとめたら、
そんなうまい話あるわけないじゃないですか
の一言に尽きるわけですが、だます相手もプロですからうまく話に乗せられてしまうわけです。

新NISAが始まって半年過ぎました。NISA口座の開設数も順調に伸びていて「投資」が身近なものになってきつつあります。

そんな中、巨額投資詐欺のニュースもちらほらと聞こえてくる昨今です。統計的なお話は、国等が主催するサイトに任せておいて、ここではどんなものがあるのかを見ていきましょう。特に証券がらみで昔からあるものの焼き直しが多いのですが、手口は巧妙になってきているそうです。

• 未公開株投資：あなただけに〇倍になる株をお譲りします。
• 秘密投資：あなたのためだけに特別に高利回りで運用します。
• 有名人を語るもの：テレビでお馴染み○○さんが教えます。
• 教材を売りつけるもの：今すぐこれを読んで実践すれば○○円儲かります。
• セミナーを主催するもの：秘密のセミナーで明日上がる銘柄を教えます。残席○○

こんな形のものが主流でしょうか。大体共通している文言として
「あなただけに」「今すぐ始めましょう」「残り僅か」「テレビでお馴染みの○○さん、推奨」
なんてうたい文句があったらまあ、怪しいです。

上で列挙したような手口をいくつ覚えたところで、キリがありません。
被害にあうのを防ごうと思ったらやはり
疑う目を持つことの1点です。

疑う切り口はこの後で解説していきますが、
お金の「うまい話」はまず疑ってみることをお勧めします。

なぜか？

せっかくの「うまい話」を疑うのはなぜか？

残念ながら世の中良い人ばかりではない
他人のお金を狙って、取ってやろうと思っている人がいる　ということが理由です。

投資案件というもは一般的な市場で売買されているものから、一部の人にしか知られていないような特殊なものまで様々です。

もちろんまっとうな不動産や未公開株投資もたくさん存在しますが、そういったものも含めて玉石混交の世界であることも事実です。

家族や警察に相談できないという方は、ぜひ当事務所にご相談ください。